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魔女の呪い

あるところに、吹き矢が上手な男がいました。ある日、男は狩りに出かけ、吹き矢で母親ライオンをしとめました。本当に死んだかどうか確かめようと、近づいていくと、こどもライオンが3頭、母親のそばで遊んでいるのを見つけました。そこで、男はその3頭を家へつれて帰って、育てることにしました。

こどもライオンは男の娘がとてもよく世話をし、まるで本当の子どものようにかわいがられて育ちました。

ある日、いつもやんちゃな3頭が、やんちゃをやめておとなしくしていたので、娘はごほうびに、ライオンの額にキスをしました。すると、3頭のライオンは、あっという間に、ハンサムな青年に姿を変え、こう言いました。
「私たちは魔女の呪いで、ライオンとしてこの世に生まれてきましたが、本当は王子なのです。心のきれいな女の人にキスをしてもらえば、その呪いがとけて、人間の姿に戻れることになっていたのです。でもキスをした女の人は3日以内に死んでしまうのです。」

はたして、その王子様たちのいうとおり、娘は、死んでしまいました。

それからというもの、男は、家で育てている動物には絶対にキスをするなと家族に言いつけ、それを守っているということです。

(もちろん動物にキスをして、なにか悪い病気にならないようにということも考えられますがね)

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