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チャンじいさん、ホームばあさん、その息子家族も代々そうした仕事をしていました。毎日畑に行ってはさとう椰子の汁を絞りジュースにして、市場へ送って売りました。チュムじいさん家族は、古くから言われる、 「こんにちは。いつもありがとうございます。」とあいさつし、帰り際には 「どうぞまたいらしてください。」と言いました。お客さんもガイの笑顔につられて、つい微笑んでしまうほどで、ガイ自身も楽しく働いていました。 ガイは話が上手で、お客さんが来るといろいろ話しかけました。それで、同じ年の子どもたちよりもいろんなことを知っていたのですが、みんなが 「ガイはすごいなあ。いい子だし、話も上手だし。きっとすごくりっぱな人になるぞ。」と自分をほめるのを思い出しては、どうしたら、みんなが言うようになれるだろうかと思っていました。 ある日、ガイは仕事を終えて、縁側で転がりながら、子どものようにいろいろ考えていると、うとうと眠ってしまいました。そして夢を見ました。 神さまが天から舞い降りてきて、 「あなたが願っているようになりたいなら、いっしょうけんめい働きなさい。そうすれば、きっと願いどおりになりますよ。そしてすごく有名になって、あなたの村も“一番“と呼ばれるようになりますよ。」と言いました。 「ガイ、どこにいるの?ごはんだよ。おいでー」 ごはんのときに、ガイはおとうさんとおかあさんに夢のことを話しました。おとうさんは、 |