枝の先にいる鳥を指す
自分には手の届かないことを期待することです。
私は枝の先にいる鳥を指したくないよ。留学するなんて考えられない。
「鳥を指す」とは、欲しいものを指差すことの例えで、「枝の先」とは手の届かないところの例えです。「枝の先にいる鳥を指す」とは自分には手の届かないものやありえないものを期待するという意味です。
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鳥を指したら鳥であり 棒を指したら棒である
片方が何か言うともう片方がへつらったり、怖がったりして同調することです。
彼は彼女の言うとおりに全部する。彼女が何か欲しがればプレゼントする。彼は鳥を指したら鳥であり 棒を指したら棒であるだなあ。
「鳥を指したら鳥であり 棒を指したら棒である」は一人がそれが鳥だと言ったらもう一人も鳥だと言い、一人がそれが棒だと言ったらもう一人も棒だと言うことです。片方がもう片方を怖がっているか、もう片方にへつらっている時に使います。
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クウェックの目
どこに何があるか目であっちこっち見ることです。
家に入ると彼はどこか変なところがないかクウェックの目のようにあちらこちら見た。
クウェックという鳥は魚や小さい動物を食べる鳥です。サギと同じ種類で、夜食べ物を捜します。クウェックの目があちこち動くことから、キョロキョロと周りを見る様子を「クウェックの目」と言います。
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ワシがおどり カラスもおどる
うれしい様子。飛び上がるほど楽しい様子を表します。
入試に受かったと聞いて、彼女はうれしくて、「ワシがおどり カラスもおどる」でした。
カラスは本当に踊れます。例えば、何かものを干したら、カラスは飛び降りて、とってしまいます。その時取れなかったら、取る機会を待って、床で跳びはねます。
「テンレーン」(ワシがおどる)は「ヤクランチャンカー」から来ました。「ヤクラン」はサローンの巻き物を邪魔しないようにウエストの方に持ってきて、何かをする時に簡単にできるという意味です。「チャンカー」はたけだけしい格好をするという意味です。「カー」は「カー(カラス)」と同音で、「ラン」の音は「レーン(わし)」の音に似ているので、テンレーンテンカー(ワシがおどり カラスもおどる)になりました。あまりにもうれしいので、飛び跳ねるという意味です。
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ノッククラプゥード (クラプゥードという鳥)
人の秘密を言ってしまう人のことです
この話は極秘ですから、他に人に言わないで下さい。ノッククラプゥードにならないでください。
「ノッククラプゥード」は水が増えたり、減ったりする時に鳴く鳥です。「プゥード」は「プード(話す)」の音に似ていることから、ノッククラプゥードを人の秘密を言う人に例えます。「ノッククラプゥード」は人の秘密を言う人という意味です。
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ノックトォー
人をだましたりする人のことです。
この女はノックトゥーです。若い女性をだまして、お金持ちの男の人のところに連れて行きます。
鳥を捕まえるときにもう一匹の鳥をおとりとして使います。その鳥を「ノックトォー」と言います。この諺は人を信用させて、だます人のことをいいます。
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小さい鳥は体に合った巣をつくる
何かをする時に、自分の能力に合う程度に物事を行うという意味です。
私の給料は小さい家を買えるぐらいです。私はこれよりもっと大きい家を買うつもりはありません。小さい鳥は体に合った巣をつくるじゃないですか。
鳥は自分の体のサイズぐらいの巣を作ります。小さい鳥は小さい巣を作ります。自分の体より大きく作りません。「小さい鳥は体に合った巣をつくる」は物事を実行する様子を、鳥が巣を作る様子に例えています。人間はだれでも自分をよく見て、自分に見合ったことをした方がいいということです。
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クジャクの羽は輝く
身分が高い人には何らかの特長があるという意味です。
あの子は身分が高い人の子でしょう。他の子より立派に見える。クジャクの羽は輝くです。
雄のクジャクは羽の先が長くて、美しい模様があります。
「クジャクの羽は輝く」は階級の高い人をクジャクに例えています。クジャクが羽の先に美しい模様があるように、階級の高い人は顔つきや姿形でそれとわかってしまいます。「クジャクの羽は輝く」は身分が高い人には何かの特長があるという意味です。
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ノックルー(鳥は知っている)
頭の回転が速い人。これから何が起こるか分かる人のことです
君はノックルーにならないでください。私はまだ何も言っていません。ちゃんと聞いてください。
「ノックルー」は「ノックトォー」と同じように鳥を捕まえることから来ました。鳥を捕まえるときにもう一匹の鳥がおとりとして必要です。しかし、時には捕まえられる鳥が危険を察知し、逃げてしまいます。これを鳥は知っていると言います。「ノックルー」は頭の回転が速い人、これから何が起こるか分かる人という意味です。
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双頭の鳥
両側は敵なのに、自分のために、両側と仲良くすることです。
この人と知り合いにならない方がいいですよ。双頭の鳥だから。あっちの仲間に入ったり、そっちの仲間に入ったりします。
「双頭の鳥」は昔の諺でなぜ鳥に例えるのか分かっていません。一説によると、昔、売春婦のことを鳥と呼びました。ですから、「頭が二つある鳥」はたぶんこのことから来ていると思われます。意味はしっかりしない、自分の利益のために、両方と仲良くすると言う意味です。
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鳥の子、カラスの子を放つ
放つ、解放するという意味です。
あんなに罰したんだから、このことは警察に届けでなくてもいいでしょう。あの子達はもう二度とやらないと思いますよ。鳥の子、カラスの子を放つと思った方がいいですよ。
鳥を放つ=自由を与えるということです。「鳥の子、カラスの子を放つ」は捕まえられた人を捕まえられた鳥に例えています。一度自由を与えたら、もうこちらと関係なく鳥は飛んでいってしまいます。権力のある人とその権力で支配される人との間で使われます。
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スズメが水を飲むより早い
予想外に物事が早く終わってしまうことです。
2回しかパンチを受けてないのに、もう負けたの。これをスズメが水を飲むより早いいうんだよ。
「スズメが水を飲むより早い」スズメが水を飲む早さを人の動作に例えます。「スズメが水を飲むのに間に合わない」は何かをした時に物事が思わず早く終わってしまうと言う意味です。
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わしの口 カラスの口から逃れる
危険な物事から逃れるという意味です。
娘がワシの口 カラスの口から逃れることができて、親はとても喜んでいる。これからはもう子供をバンコクに行かせません。バンコクは本当に危険なところです。
ワシやカラスは食べ物のを見たら、すぐに食べてしまいます。「ワシの口 カラスの口から逃れる」は危険な人をワシやカラスに例えています。意味は危険な物事から逃れるという意味です。
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鳥の子カラスの子
大変な状態にいる人のことです。
あの人を首にしないでください。ご両親はもう歳だし、鳥の子カラスの子を助けると思ってください。
「鳥の子カラスの子」は困っている人や貧しい人を鳥の子、カラスの子に例えています。子供にも大人にもこの諺が使えます。
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ワシの喉に甘い
簡単、便利という意味です。
彼は急いで家を出たから、かぎをかけるのを忘れました。泥棒にとっては「ワシの喉に甘い」だよ。今頃、泥棒はもう全部盗みだしているんじゃない。
「ワーンコーレーン」は死体を食べる鷲に由来しています。昔、死体を処理する人がいて、死体を切って、鷲に食べさせていました。鷲は争わなくても簡単にえさにありつくことができました。そのことから簡単で便利だという意味になりました。
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とうがらしをくわえるカラス
肌の黒い人が赤い服を着ることを言います
自分の肌を見ないで、赤いシャツを着るなんて「とうがらしをくわえるカラス」だね。
カラスはよく家に置いてあるものを取ります。時々干しているとうがらしを取っていきます。黒いカラスが赤い唐辛子を加えると、とても目立ちます。「とうがらしをくわえるカラス」は肌の黒い人をカラスに例え、赤い服を唐辛子に例えています。意味は肌の黒い人が赤い服を着ることで、服のセンスがない、似合わないとよく冗談として使われます。
肌の色を気にするタイらしいことわざです。
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巣に迷うカラス
誰かの家にいて、自分の家へ帰らない人。または、ホームレスのことです。
彼は「巣に迷うカラス」で、自分の家があるのに、家には帰らず友達の家にばかり泊まっています。
「巣に迷うカラス」はカラスを他人の家にいて、自分の家に帰らない人やホームレスの人に例えています。
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白鳥の群れに入ったら白鳥になる カラスの群れに入ったらカラスになる
いい友達と付き合ったら、いい方に行く。悪い友達と付き合ったら、悪い方に行くという意味です。
チェムばあさんのお孫さんは泥棒の友達と付き合っていたから、その後一緒に刑務所に入った。昔の人の言うように「白鳥の群れに入ったら白鳥になる カラスの群れに入ったらカラスになる」です。
「白鳥の群れに入ったら白鳥になる カラスの群れに入ったらカラスになる」はいい人を白鳥に例え、悪い人をカラスに例えています。いい人のグループと付き合ったら、いい方向に行きます。悪い人のグループと付き合ったら、後で大変なことになります。
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カラスのように心が黒い
わがまま、利己的なことをいいます。
この女の人は「カラスのように心が黒い」。彼女があなたを手伝うのを期待しない方がいいよ。
「カラスのように心が黒い」は心がカラスの毛のように真っ黒だと言う意味です。この諺はわがままな人、利己的な人の例えです。
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