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彼はどこで働いても長続きしない。 上司を選ぶカエルのようによく上司を変える
「上司を選ぶカエル」は次の話に由来します。 カエルの群れが自分達のボスがほしいと天使に頼みました。 そこで、天使は棒切れをボスとして与えました。 カエルたちは棒の上にのぼってみましたが、何も起こらず、 やがて棒切れのボスに飽きてしまいました。 それで、新しいボスが欲しいと再び天使に頼みました。 天使は今度は鶴をボスとして与えました。 その結果、カエルはすべて鶴に食べられてしまいました。 タイの人はよく仕事を変えると言われます。
同じ職場で毎年の昇給・昇格を待つよりも転職することで大幅な昇給・昇格を狙うのです。
転職はステップアップの手段になっています。 でも一生職を変え続けるのではなく、満足のいく仕事内容、
満足できる待遇の会社に出会えばそこで仕事を続けます。
この人は元の身分を忘れ、「駕籠(カゴ)に乗るガマ」のようです。過去の貧しさを忘れ、自分の親戚さえも忘れています 駕籠(カゴ)は屋根が付いている乗り物です。 おみこしの形で、肩に担ぎます。上流階級の人しか乗ることができません。 「駕籠(カゴ)に乗るガマ」は下層階級の人をガマに例えて、 出世して元の身分を忘れ、うぬぼれている人のことを言います。 身分階層のはっきりしているタイならではのことわざですね。 親戚を忘れるというのもタイらしい表現です。タイでは親戚、身内を大切にします。 田舎からバンコクの遠い親戚を頼って上京し、居候する、ということもよく行われます。 遠い親戚でもまるで身近な家族のように近い仲です。 いくら狭い家でも居候を受け入れます。 断ると「ジャイダム(意地悪)」「マイミーナムジャイ(慈悲の心がない)」と非難されます。
あの時、本当はよく内容が分からなかったが、自分の意見を変えず、 「ヤシ殻の下のガマ」の様にふるまってしまった 「ヤシ殻の下のガマ」はヤシ殻の下のガマがヤシ殻の中のことしか知らず、 外のことを全然知らないということから来ています。 無知な人や物事を少ししか知らない人が、 あたかもよく知っているかのように振舞うことのたとえです。 タイ版「井の中の蛙」ですね。
今朝、仕事に遅刻しそうになって、 とても急いでいたので、大きいカエルを捕まえてしまった
「カエルを捕まえる」は転んだ時の姿が、 カエルを捕まえる時の姿に似ていることから来ました。 カエルを捕まえようとして慌てて跳びつく姿と、 なにかにつまづいて転んだ時の様子は似ていると思いませんか。
自分はウシガエルの尻尾ほどの知恵なのに、 いろいろなことを知っている振りをして海外留学経験のある上司に対して あれこれと教えてしまった
「ウシガエルの尻尾」は見えないぐらい短くて小さいです。 「ウシガエルの尻尾ほどの知恵」は知恵や知識がほとんどないことを表します。 無知な人や頭の悪い人を指す時に使います。 |